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2004年新年号(Vol.o20)/04


適材適所について、その2

〔 ワイズサービス 代表 矢田 祐二 〕



■人から「あなたは、協調性がありますね」と言葉をかけられました。
この言葉、あなたは、褒められたと思いますか。それとも、馬鹿にされたと思いますか。

■今回は、人材の教育や動機付け方法についての話です。前回は、人材のタイプは、拡散型と保全型の2つのタイプがあり、それぞれのタイプに適した職や仕事を考える必要があるというものでした。
 拡散型の人材は、行動力があり創造力があるが、協調性や持久性に欠けるところがあります。保全型の人材は、協調性や持久力はあるが、行動力や創造性に欠けるという特徴があります。
 では、このそれぞれのタイプに対する教育方法はどういったものが良いかというと、“そのタイプの行動特性に合わせる”ということが基本となります。
 例えば、ビデオデッキを買ってきて、そのビデオのコードをつなぎ、使えるようにするときの行動をみると、拡散型の人材は、いきなりコードをつなぎたがる傾向があります。それに対し、保全型の人材は、まずは説明書を読み、確認してから作業に移る傾向があります。
 この特徴そのものが、それぞれのタイプの教育方法だといえます。
 拡散型人材は、誉められることや「すごい」といわれるのが大好きです。そして、自分で選択し判断したいタイプなので、押し付けるような言い方や、細かく指示を出される事を苦手とします。ポイントは、大雑把で、自由に。
 それに対し、保全型人材は、手順を重視した段取りが好きで、物事を蜜画的に理解する傾向があり、細かく、優しく、丁寧に伝えるほうが、受け入れられます。資格取得や講習会への参加もよいでしょう。ポイントは、丁寧と手順です。
 個性に適した仕事をしてもらうことが、やる気を起こし、効率を良くすると述べた前回同様に、今回の趣旨も、教育には、人それぞれに適したやり方があるということです。
 この考え方は、仕事や教育、そして、人の組み合わせなどすべてのことにいえることで、我々は「応個」と呼んでいます。

■人は、基本的には自分という人間を基準に人をみます。どんなに客観的につとめても、自力では、本当の客観性を得ることは不可能です。
 そして、当然のように、人は、教育や説得など人に働き掛けるときには、自分を基準に考えます。
 創造や行動を喜びの基準とする拡散型の人は、自分は新しいことが好きですから、相手に対し、新しい仕事や、新しい得意先を担当させれば喜んでやる気をおこし、仕事に励んでくれると考えます。狙い通り、これを受け入れ、喜ぶのは拡散型の人材です。それに対し、保全型の人材には、受け入れ難いどころか、萎縮やモチベーションの低下の原因となることもあります。
 少なくとも、心からうれしいと思うことは少ないです。

■人は、人のことが実際にはあまり分かっていないことが多く、多くの間違いを何気ない日常の中で起こしています。
 このミスマッチを防ぎ、経営の効率化を進めるには、お互いに「貴方はこういう人なのね」と受け入れ、理解する必要があります。当然、その前には、自分も自分自身のことを理解することが必要となります。
 そして、それは、異端を認める文化やベンテャー的風土を得る第一歩となります。

■「協調性ありますね」の言葉は、保全型人材には褒め言葉になっても、拡散型人材にとっては、馬鹿にされた言葉となります。



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